意外と知っているようで知らないのがお茶の淹れ方です。
人それぞれ流儀があるでしょうし、手順も色々かとは思いますが基本のキモはあるそうです。
気楽な身内での家飲みでいうと、急須・茶碗・茶葉(適量)を用意して、お湯を沸騰させ100℃に達したことを確認し、各茶碗にお湯をたっぷり注ぎ温めるとともに、お湯の温度を100℃から70℃~75℃位まで下げる心づもりで行います。
茶葉を入れた急須にそのお湯を戻し入れて60秒間ほど置くと茶葉が開いて浸出するので、それからおもむろに少量ずつ茶碗に注ぎ分けて回り、味を均等にして出す。これを1分~2分間の間に手早く行うそうです。ざっとこんな所です。
一番のキモは70℃~72℃位のお湯で淹れたのが一番おいしいという所です。
お茶の諸権威が一致していう所だから我々は安心して従いましょう。
一度茶碗に入れたお湯をもう一度急須に戻して使うことに抵抗のある人は急須に注ぐお湯を70℃前後になるように工夫すればいい訳です。
なお、二番茶・三番茶はもう10℃ほど高めのお湯で淹れ、茶葉がすでに開いているので抽出時間も短くしていいとのことですし、一番茶を一摘残らず出し切っておくことが二番茶がおいしくなる秘訣だそうです。
カフェイン・カテキン・アミノ酸(旨味成分)がお茶の三大成分ですが、カフェインは水に溶けやすいため一番茶にその多くが溶け出し、二番茶・三番茶にはほとんど含まれていないそうですし、最初の一煎目でカテキン・アミノ酸もその8割近くが溶け出してしまうそうです。多分、何度実験してもそうだったのでしょうね。そうなると二煎目はダメ押しということになりますので、この辺で切り上げるのが得策かと思います。
おいしいお茶の淹れ方